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オペラ深夜便 - メモ帳

深夜便のメモ帳

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2024/Apr
Saturday
19:24
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深夜便78 ヴェルディ 「運命の力」 モリナーリ・プラデッリ

ヴェルディ(1813-1901)
歌劇「運命の力」ハイライツ
レオノーラ: レナータ・テバルディ
アルヴァーロ: マリオ・デル・モナコ
カルロ: エットーレ・バスティアニーニ
プレツィオジッラ: ジュリエッタ・シミオナート
グァルディアーノ: チェザーレ・シェピ
メリトーネ: フェルナンド・コレナ
軍医: エラルド・コーダ
ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
指揮: フランチェスコ・モリナーリ・プラデッリ
録音: 1955年
(58:25)


今夜はヴェルディの「運命の力」です。

このオペラは「仮面舞踏会」に続く作品となり、1862年にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で初演されています。これが所謂「原典版」であり、改訂版は7年後の1869年にミラノ・スカラ座で上演されました。

原典版では短い前奏曲であったものが、改訂版で「ナブッコ」、「シチリアの晩鐘」とならぶ有名な序曲に差し替えられています。

原典版では主だった登場人物がすべて死ぬという設定でした。拳銃の暴発による事故死、決闘による死、殺人、そして自殺と陰惨なものばかりですが、改訂版では、最後のアルヴァーロの自殺シーンがカットされました。

聖職者が自殺するということが問題視されたためと言われています。しかし、かつての恋人であるレオノーラが、その死に際して「先にまいります、アルヴァーロ様」と言っていますし、聖職者として決闘の末にレオノーラの実兄を殺めたからには、必然的に改訂版でもアルヴァーロの余命もそう長くは無いことを暗示しています。

きわめて無情なストーリーではありますが、音楽は素晴らしいのです。改訂版は「ドン・カルロス」を作曲した後に書かれていることもあり、ヴェルディの中期の総決算的な充実度があります。(これらの後に書かれたオペラは、「アイーダ」、「オテロ」、そして「ファルスタッフ」。)


なお、この抜粋盤でクレジットの無い諸役は、以下のとおりのようです。

カラトラーヴァ侯爵: シルヴィオ・マイオニカ
クッラ: ガブリエッラ・カルトゥラン
トラブーコ: ピエロ・ディ・パルマ
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2009/Sep
Wednesday
19:00
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プロフィール
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深夜便
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性別:
男性
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