ワーグナー(1813-1883)
歌劇「ローエングリン」第1幕
ローエングリン: ヴォルフガング・ヴィントガッセン
エルザ: エリナー・スティーバー
テルラムント: ヘルマン・ウーデ
オルトルート: アストリッド・ヴァルナイ
ハインリヒ国王: ヨーゼフ・グラインドル
王の伝令: ハンス・ブラウン
第1の貴族: ゲルハルト・シュトルツェ
第2の貴族: ヨゼフ・ヤンコー
第3の貴族: アルフォンス・ヘルヴィヒ
第4の貴族: テオ・アダム
バイロイト祝祭合唱団
合唱指揮: ヴィルヘルム・ピッツ
バイロイト祝祭管弦楽団
指揮: ヨーゼフ・カイルベルト
録音: 1953年
(65:50)
今夜はワーグナーの「ローエングリン」第1幕です。
戦後バイロイト音楽祭が再開されたのは1951年、その翌年から1956年までバイロイトで活躍しており、NAXOSの解説書によると以下の演目を担当しています。
1952-56: 「ニーベルングの指環」
1953-54: 「ローエングリン」
1954-55: 「タンホイザー」
1955-56: 「さまよえるオランダ人」
「タンホイザー」以外はすべて商用録音されていると思いますが、ことに長年にわたってお蔵入りとなっていた「指環」がTESTAMENTレーベルから近年復刻されたことは記憶に新しいところです。
この「指環」がリリースされるずっと前から、「ローエングリン」と「オランダ人」はそれぞれのエヴァー・グリーン的な存在として君臨としていた思われます。もとの録音はDECCAが収録したようですが、一時期からTELDECからリリースされていました。
その版権が切れたためでしょうか、「ローエングリン」はNAXOSから板起こしとしてリリースされています。温室のことはよく分かりませんが、CD4枚であったものが3枚に収まっており、聞きやすくなっています(^-^)
カイルベルトの指揮は堅実でありながら、朴訥すぎることなく全体の流れを鳥瞰したものと思います。そして、当時のピッツ率いる合唱団の素晴らしさも特筆すべきでしょう。
上記「オランダ人」でも主役として共演していたウーデとヴァルナイがここでも、悪のコンビとして名歌唱を聞かせてくれますし、ヴィントガッセンも好調、グラインドルはハズレがありません。
モノラル録音とはいえ、戦後バイロイトの黄金時代の一幕を記録したものとして貴重でしょう。
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2009/Sep
18
Friday
21:00
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