モーツァルト(1756-1791)
歌劇「魔笛」ハイライツ
ザラストロ: マッティ・サルミネン
タミーノ: ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ
夜の女王: エディタ・グルベローヴァ
パミーナ: バーバラ・ボニー
第1の侍女: パメラ・コバーン
第2の侍女: デロレス・ジーグラー
第3の侍女: マリアナ・リポヴシェク
パパゲーノ: アントン・シャリンガー
パパゲーナ: エディト・シュミット
モノスタトス: ペーター・ケラー
第1の武士: トーマス・モーザー
第2の武士: アンティ・スホーネン
チューリッヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮: ニコラウス・アーノンクール
録音: 1987年
(73:58)
今夜はモーツァルトの「魔笛」です。
「魔笛」にはすてきな録音が多く、脇役にいたるまで豪華な歌手陣を擁することがあり驚かされることがよくあります。このアーノンクール盤もその例外ではありません。このハイライツ盤には登場がありませんが、弁者はなんと、トーマス・ハンプソン!
この「魔笛」の豪華な歌手陣は、かつて聞いた「ドン・ジョヴァンニ」と似通っていますね。
深夜便2 モーツァルト 「ドン・ジョヴァンニ」 アーノンクール
あの「ドン・ジョヴァンニ」での騎士長が、ここでザラストロを歌うサルミネンであったならなと思ってしまうのは不謹慎でしょうか(≧∇≦)
アーノンクールはこの「魔笛」(1987年)を皮切りに、
「ドン・ジョヴァンニ」(1988年)、
「コシ・ファン・トゥッテ」(1991年)、そして
「フィガロの結婚」(1993年)とダ・ポンテ三部作を収録しています。
オーケストラと合唱のみ「魔笛」ではチューリッヒ歌劇場となっていますが、アーノンクールらしい攻撃性が時として顔を覗かせます。それゆえに、夜の女王のアリアなどは、グルベローヴァの名歌唱もあってゾクゾクさせられます。
サルミネンとグルベローヴァ以外も、ブロホヴィッツ、ボニーの美声は流麗ですし、シャリンガーの誠実な歌唱も好感大です。「魔笛」のハイライツ盤としては、
ハイティンク盤とともに大のお気に入りです(^-^)
なお、アーノンクールはこの録音からちょうど20年後にあたる2007年にふたたびチューリッヒ歌劇場と「魔笛」を映像収録しているそうですが、それは未聴です。
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