ロッシーニ(1792-1868)
歌劇「ラ・チェネレントラ」全曲
ドン・ラミーロ(王子): ラウル・ギメネス
ダンディーニ(王子の従者): G. クゥイリコ
ドン・マニフィコ(継父): A. コルベッリ
クロリンダ(姉): アデリーナ・スカラベッリ
ティスベ(姉): ラウラ・ポルヴェレッリ
アンジェリーナ: ジェニファー・ラーモア
アリドーロ(哲学者): アラステア・マイルズ
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
合唱指揮: テリー・エドワーズ
ハープシコード: ジョン・フィッシャー
指揮: カルロ・リッツィ
録音: 1994年
(76:18/78:07)
今夜はロッシーニの「ラ・チェネレントラ」です。
「ラ・チェネレントラ」と聞くとあまり親しみがないかもしれませんが、英語で言えば、「シンデレラ」です(^-^)
私たちにとって一般的に馴染み深いストーリーはグリム童話か、シャルル・ペローによるものでしょう。しかし、ロッシーニの「チェネレントラ」では、継母は継父となっており、ガラスの靴は腕輪、そして魔法使いは哲学者アリドーロ(王子の師)に変わっています。
さらに、ロッシーニのオペラではお馴染みとなっている(?!)変装をともなうストーリーも絡んでいます。王子が従者に、従者が王子に入れ替わって、王子の花嫁探しに出かけ、そこで本物の王子とアンジェリーナ(シンデレラ)が恋に落ちるといった筋書き。
「シンデレラ・ストーリー」という言葉があるくらい、シンデレラとなると、童話の方がよりストレートでロマンティックな内容ですが、こうしてロッシーニのオペラとして聞くならば、このストーリーの改変はとても巧みだと思います。
童話とだいぶ異なる箇所があるため、今回は配役のカッコ内にアンジェリーナからみた関係を記しました。
ところで、指揮者のカルロ・リッツィはこの録音から11年後の2005年にヴェッセリーナ・カサロヴァをタイトル・ロールに擁してこのオペラを再録音していますが、それは残念ながら未聴です。
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2009/Jul
08
Wednesday
00:30
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