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オペラ深夜便 - メモ帳

深夜便のメモ帳

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2024/Apr
Monday
04:41
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深夜便59 ヴェルディ 「イル・トロヴァトーレ」 C. デイヴィス

ヴェルディ(1813-1901)
歌劇「イル・トロヴァトーレ」ハイライツ
レオノーラ: カティア・リッチャレッリ
マンリーコ: ホセ・カレーラス
ルーナ伯爵: ユーリ・マズロク
アズチェーナ: ステファニア・トツィスカ
イネス: フィリス・カナン
ルイス: ロビン・レガッテ
フェルランド: ロバート・ロイド
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
合唱指揮: ジョン・バーカー
指揮: サー・コリン・デイヴィス
録音: 1980年
(68:32)



今夜はヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」です。

トロヴァトーレは"吟遊詩人"という意味ですが、なぜか本国ではこれを訳さずに横文字読みをしています。理由は分かりません(≧∇≦)

同じヴェルディのオペラならば、「ラ・トラヴィアータ」を直訳しない理由は分かります。原作の小説のタイトルである「椿姫」の方がとおりが良いのでしょう。「道を踏みはずした者」では何か陰湿な面だけが強調されてしまい、悲劇を美化する本国の体質("フランダースの犬シンドローム")とあわないですから (゚∀゚)

「リゴレット」を1851年に初演、その後に作曲したオペラが「イル・トロヴァトーレ」であり、1852年に完成し翌年の初演は大成功であったようです。なお、その同じ年に「椿姫」が作曲&初演されています。ヴェルディ中期の最も脂ののった年月であったのでしょう。

この近接した3作は、緻密さで「リゴレット」、繊細な情感の表出で「椿姫」、溢れんばかりの情熱的な歌で「イル・トロヴァトーレ」と位置づけることができるでしょうか。第3幕のマンリーコの「あの火刑台の… 恐ろしい炎は」の例を出すまでもなく、アドレナリンが爆発するような歌を聞くことができますね。

今夜聞いたコリン・デイヴィス盤は、しかし、熱狂が渦巻く演奏というよりは抑制がほどよく効いたものとなっています。カレーラスやリッチャレッリの端整な歌唱もたいへん魅力的です。このふたりの共演は、「オペラ深夜便」では2回目の登場となりますが、前回の「トゥーランドット」(収録は3年後の1983年)と趣が異なるのは、指揮者&オーケストラの志向性の違いでしょうか。

深夜便26 プッチーニ 「トゥーランドット」 マゼール
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2009/Jul
Friday
23:30
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深夜便
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性別:
男性
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