リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)
一幕の劇「サロメ」より
1. 7枚のヴェールの踊り
2. フィナーレ・シーン
サロメ: インゲ・ボルク
シカゴ交響楽団
指揮: フリッツ・ライナー
録音: 1954年&1955年
(26:10)
今夜はリヒャルト・シュトラウスの「サロメ」です。
シュトラウスは管弦楽曲とオペラに多くの名作を遺しましたが、純粋な管弦楽曲作品はほぼ19世紀に集中して書かれており、20世紀に入ると晩年に至るまで作曲の中心はオペラになっています。完成したオペラはすべてで17作品となるのでしょうか?
20世紀に入って最初に書かれたオペラが「サロメ」です。シュトラウスにとっては第3作目のオペラとなりました。1903年に着手し1905年に完成していますが、当時の音楽情勢からすれば、かなり前衛的な作品となるでしょう。
この曲はシュトラウス特有のサウンド、熟れすぎた果実のような趣があります。このCDでは、「7枚のヴェールの踊り」と最終シーンが収められているにすぎませんが、存分に豪華なシュトラウス・ワールドを堪能しました。かつては、この退廃的な官能性を苦手にしていた時期もありましたが、たまにはいいものです(^-^)
それにしても、前回の「トスカ」、そして今夜の「サロメ」とロマンティックでありながら攻撃性の強いオペラが続いてしまいました(≧∇≦)
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