ワーグナー(1813-1883)
歌劇「タンホイザー」ハイライツ
エリザベート: キリ・テ・カナワ
タンホイザー: ルネ・コロ
ヴォルフラム: ホーカン・ハーゲゴード
ヴェーヌス: ヴァルトラウト・マイアー
アンブロジアン・シンガーズ
合唱指揮: ジョン・マッカーシー
フィルハーモニア管弦楽団
指揮: マレク・ヤノフスキ
録音: 1990年
(60:57)
今夜はワーグナーの「タンホイザー」です。
ワーグナーは生涯に13の舞台作品を遺しましたが、初期の3つのオペラは演奏される機会もなかなかないようです。第4作「さまよえるオランダ人」以降の10作品となると、録音も多いですね。
「タンホイザー」は「オランダ人」の次に完成したオペラですが、ワーグナー作品にあって音楽的に最も親しみやすいオペラと思います。
愛欲の日々に溺れ、穢れてしまった主人公→
それに飽きて、故郷(?)に帰る→
そこではかつての恋人が、その男の帰りを待っていた→
遊び呆けていたことが周囲にばれる→
懺悔の旅に出るけれども、なかなか赦されない→
赦しを諦めて、また愛欲の日々に戻ろうとする→
恋人の自己犠牲(自殺)によって、男の過ちが赦される→
恋人の名を口にして彼もまた死ぬ。
ストーリーも難しくなく、分かりやすいですね(≧∇≦)
この要約には含みませんでしたが、このオペラのキーマンは、主人公(タンホイザー)とその恋人(エリザベート)の共通の友人であるヴォルフラムでしょう。ホントはエリザベートのことが好きだけれども、友情を優先するというオイシイ役どころです。
有名な「巡礼の合唱」を含め、聞きどころ満載の曲ですが、今夜聞いたハイライツ盤は、もともと映画のサウンド・トラックとして収録されたようで、CD1枚に名場面が収められています。
この主人公は、ワーグナー自身を描いたものであるとする向きもあるようですが、今日5月22日はまさに、そのワーグナーの生誕日。毀誉褒貶の激しい作曲家ではありますが、「タンホイザー」は純粋にオペラとして楽しむことができる作品と思います。
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2009/May
22
Friday
21:00
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