ヴェルディ(1813-1901)
歌劇「ナブッコ」ハイライツ
ナブッコ: マッテオ・マヌグエラ
イズマエーレ: ヴェリアーノ・ルチェッティ
ザッカリーア: ニコライ・ギャイロフ
アビガイッレ: レナータ・スコット
フェネーナ: エレーナ・オブラスツォワ
ベルの祭司長: ロバート・ロイド
アブダッロ: ケネス・コリンズ
アンナ: アンネ・エドワーズ
アンブロジアン・オペラ・コーラス
合唱指揮: ジョン・マッカシー
フィルハーモニア管弦楽団
指揮: リッカルド・ムーティ
録音: 1978年
(64:46)
今夜はヴェルディの「ナブッコ」です。
「ナブッコ」はヴェルディのオペラ作品の3作目にあたり、その知名度を高めた出世作ということで有名でしょう。初演は1842年3月ですから、時にヴェルディ28歳。
序曲と第3幕第2場の「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」が突出して有名なオペラですが、それらはヴェルディの若々しい筆致を感じることができるでしょう。
しかしながら、各アリアにも魅力が溢れており、その作曲語法は、後年のヴェルディのスタイルが既にこの時点で確立されていることを思い知らされます。
マヌグエラの題名役も好演ですが、それをギャウロフ、スコット、オブラスツォワ、ロイドといった大歌手がしっかり固めており、殊にギャウロフとスコットは素晴らしい歌唱を披露しています。
今夜は抜粋盤での鑑賞ですので、全曲の半分ほどとなりますが、聞き応え充分の歌手に加え、若き日のムーティの情熱が丁寧さに支えられており、このオペラを堪能することができました。
PR
2009/Apr
05
Sunday
20:00
Comment(-)