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オペラ深夜便 - メモ帳

深夜便のメモ帳

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2024/May
Saturday
12:18
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深夜便16 プッチーニ 「蝶々夫人」 コンロン

プッチーニ(1858-1924)
歌劇「蝶々夫人」ハイライツ
蝶々夫人: イン・ファン
ピンカートン: リチャード・トロクセル
スズキ: ニン・リャン
シャープレス: リチャード・カウワン
ゴロー: ジン・マ・ファン
フランス放送合唱団
パリ管弦楽団
指揮: ジェイムス・コンロン
録音: 1994年
(77:31)



今夜はプッチーニの「蝶々夫人」です。

ルイージ・イッリカが散文で草稿を記し、それをジュゼッペ・ジャコーザが韻文として台本を仕上げ、プッチーニが作曲するといったトロイカ体制による3部作の最後の作品「蝶々夫人」は、日本が舞台となりました。

「ラ・ボエーム」、「トスカ」を経て、「蝶々夫人」ではプッチーニの音楽的な表現がさらに練られていると感じられますが、それと同時に、ヒロインへの歌唱的な要求も高くなっています。

最後までほとんど休まずに出番がある喋々さんは、それを歌うソプラノにとって相当なスタミナが要求されるでしょう。しかも、気丈さだけでなく可憐さもないとこの役へのイメージが壊れてしまいます。

今夜はハイライツ盤で中国人ソプラノのイン・ファンが題名役を歌う録音を聞きましたが、力強さでは往年の名歌手に及ばないかもしれませんが、その清楚な歌声に魅了されました。「ある晴れた日に」のごく一部では、その発声に疑問もありましたけれども。

トロクセルのピンカートンをはじめ、コンロン&パリ管の洗練されたサポートも好感がもてました。


「喋々夫人」は、日本人にとってある意味で「時代劇」を観るような趣が交錯してしまうことがないでしょうか? そこがこの曲を全曲として鑑賞する難しさもあるような気がするのですが、ひたすら音楽に集中すれば、プッチーニの魔力に囚われるばかりです。
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2009/Mar
Sunday
00:00
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プロフィール
HN:
深夜便
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性別:
男性
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