ヴェルディ(1813-1901)
歌劇「ラ・トラヴィアータ」ハイライツ
ヴィオレッタ: レナータ・テバルディ
アルフレード・ジェルモン: ジャンニ・ポッジ
ジョルジョ・ジェルモン: アルド・プロッティ
アンニーナ: リナ・カヴァレッリ
フローラ: アンジェラ・ヴェルチェッリ
ガストーネ: ピエロ・デ・パルマ
ドゥフォール男爵: アントニオ・サケッティ
ドビニー侯爵: ダリオ・カセッリ
グランヴィル医師: イヴァン・サルディ
ローマ聖チェチーリア・アカデミー管弦楽団&合唱団
指揮: フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ
録音: 1954年
(62:38)
今夜はヴェルディの「ラ・トラヴィアータ」です。
このオペラは私にとって典型的な"プリマドンナ・オペラ"です。前回の「トスカ」では、題名役だけでなくカヴァラドッシもスカルピアも同等にして重要な役割を担っていると思いますが、「ラ・トラヴィアータ」ではヴィオレッタの魅力に、そのオペラそのものの出来が左右されてしまうでしょう。
ヴェルディやプッチーニといったレパートリーでは、私はレナータ・テバルディに信頼を寄せています。必ずしも最高の配役とはならずとも、平均点が非常に高く、裏切れることなく安心して聞くことできるのです。
ヴィオレッタとしてのテバルディは気丈にして力強すぎ、ことに前半では無理があるような感もありますが、ハイライツ盤であっても、その後半へ向けての悲劇の表出は見事と思います。
オーケストラを含め他の配役も、私にとってヴェルディを愉しむツボである"歌"と"暖かみ"があります。これが本場ものの強みとなるのでしょうか? 繊細な悲劇としての「ラ・トラヴィアータ」ではありませんが、豊かなオペラの世界を充分に堪能しました。
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2009/Mar
17
Tuesday
00:00
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