プッチーニ(1858-1924)
歌劇「トスカ」全曲
トスカ: ビルギット・ニルソン
カヴァラドッシ: フランコ・コレッリ
スカルピア: D・フィッシャー・ディースカウ
アンジェロッティ: シルヴィオ・マイオニカ
堂守: アルフレード・マリオッティ
スポレッタ: ピエロ・デ・パルマ
シャルローネ: ディノ・マントヴァーニ
看守: リベロ・アルバーチェ
牧童: パトリツィオ・ヴェロネッリ
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
合唱指揮: ジョルジョ・キルシュナー
指揮: ロリン・マゼール
録音: 1966年
(44:10/67:10)
今夜はプッチーニの「トスカ」です。
合唱を除き、「トスカ」の登場人物は9人ですが、女声は題名役のトスカのみです。しかし、この曲が男声で満たされているという感覚もあまりおきません。トスカに多くの見せ場があるためでしょう。
それでもなお、「トスカ」が"プリマ・ドンナ・オペラ"とも思えないのです。それは、ストーリー展開の鍵を握っているのがスカルピアだからでしょう。
題名役とカヴァラドッシの歌手の力量のバランスとそれぞれの歌唱も重要ですが、スカルピアを誰が歌っているかが気になる理由がここにあります。
ニルソンとコレッリのつり合いの取れたすばらしい歌唱もさることながら、この録音ではディースカウの悪役ぶりが聞きものです。
きわめて暴力的かつ陰惨なオペラですが、音楽的な魅力は抗し難いですし、これほど名歌手の共演に期待をしてしまうプッチーニのオペラも他にないかもしれません。
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2009/Mar
15
Sunday
00:00
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