レハール(1870-1948)
喜歌劇「メリー・ウィドウ」全曲
ミルコ・ツェータ男爵: ブリン・ターフェル
ヴァランシエンヌ: バーバラ・ボニー
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵: B. スコウフス
ハンナ・グラヴァリ: チェリル・ステューダー
カミーユ・ド・ロジヨン: ライナー・トロースト
カスカーダ子爵: カール M. フレドリクソン
ラウール・ド・サン・ブリオシュ: ウーヴェ・ペパー
ニエグシュ: ハインツ・ツェドニック
モンテヴェルディ合唱団
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
指揮: ジョン・エリオット・ガーディナー
録音: 1994年
(79:49)
今夜はレハールの「メリー・ウィドウ」です。
"オペラ深夜便"にてオペレッタは初登場となりますが、オペレッタは「喜歌劇」と訳されるものの、本来はイタリア語で「小さなオペラ」という意味のようです。
オペレッタの起源はそれほど古くはなく、19世紀半ばごろになります。それゆえか、今でもオペラとオペレッタを厳密に区別する向きもあるようです。しかしながら、それは歌劇と楽劇に線を引くようなものと思えます。
線を引きたければそれも良いでしょうし、その必然性があるならば区別すれば良いでしょう。その逆も然り(≧∇≦)
「メリー・ウィドウ」はレハールのオペレッタの中でも最も有名なだけでなく、「こうもり」や「チャールダッシュの女王」などとならんで、オペレッタの代名詞と言えるものかもしれません。洒脱にしてそこはかとなく漂う退廃的な趣が独特の美感を呈していると思います。
この作品ではハンナとダニロの歌唱に焦点が合わされることが多いと感じますが、私はこの曲ではヴァランシエンヌに惹かれます。ここでの同役はバーバラ・ボニー。当時のボニーのコケティッシュな魅力を余すことなく伝えていると思います。
4月30日の今日はレハールの生誕日となりますが、それを祝うに相応しい名演と思いました。
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