今夜はロッシーニの「ひどい誤解」です。
CDの帯に記されている解説によると、これはロッシーニの「オペラ・ブッファの第1作」にあたるそうです。前回聞いた「結婚手形」や、この後に書かれた「幸運な間違い」はファルサにあたるからでしょう。
ブッファとファルサの違いはどこにあるのか、セリアを併せて一応まとめみてみました。個人的なメモです(≧∇≦)ノ彡
○ セリア.... セリア=シリアスなので「正歌劇」。カストラートが活躍したジャンルもこれに該当。例としては、モーツァルトの「皇帝ティトゥスの慈悲」やロッシーニの「タンクレーディ」。
○ ブッファ.... セリアの幕間に催された短い幕間劇。「喜劇」。これが発展して、セリアに対向する庶民劇となる。例としては、モーツァルトの「フィガロの結婚」、ロッシーニの「セビリャの理髪師」。
○ ファルサ.... 「笑劇」。ルーツはドラマ・ジョコーソ。ほとんどが一幕形式。例としてはロッシーニの「結婚手形」、「幸運な間違い」。
ブッファとファルサの違いは幕の数で機械的に分けることもできるかもしれませんが、やはり聞いての印象は違います。ファルサには軽さがあり、ブッファはもっと入り組んでいる感があります。
問題は、オペラ・ブッファとドラマ・ジョコーソの区別がつきません(゚∀゚)
閑話休題。今夜の「ひどい誤解」は2幕構成なのでブッファに属するということになるのでしょうか。聞いての印象は、ファルサに限りなく近いと思えました(´▽`)
貧しい若者エルマンノが苦節を経て、新興の富農ガンベロットの娘エルネスティーナと結ばれるというストーリーですが、ここでもモーツァルトやロッシーニのブッファに顕著な(お約束の?!)"変装"があり、音楽も軽快洒脱です。
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